真夏の味噌ラーメン
私は今でもたまに東海林さだおさんの漫画「ショージ君」(*)をパラパラと読み返したりするのですが、中でもお気に入りのシーンが2つほどあります。
1つは、ショージ君が職場の中で「ウー、ワンワン!」とか「シャー!」とか獣のように吠えて他の社員などを牽制する姿です。
ある時は、ショージ君的に貴重な高価なもの(例えばまだ抽選の終わっていない宝くじ等々)を所有しているために、それを奪いに来るであろう!?同僚に対する牽制として吠えます。
またある時は、会社から不利な労働条件を提示されて事務所の床に穴を掘って籠城し、会社側の人間を近づけないように吠えます。
まぁ非常にシュールな行動ではありますが、ショージ君に影響されているのかいないのか、私の身の回りでもけっこう現実に見ることができる景色でもあります!?
(*)ここでは東海林さだおさんの『ショージ君』に代表されるサラリーマン漫画及びその登場人物を「ショージ君」と称することといたします。
お気に入りの今1つは夏の暑さに負けたショージ君の行動ですが、単にクーラーの効いた喫茶店でサボるだけでなく、暑さにおかしくなって時計店に入って冷やし中華を注文したりします。そして、時計店の奥さんも暑さにおかしくなっていますから冷やし中華を作り、そればかりか冷えたビールも提供するという場面もあります。
また、暑い暑いと喫茶店に逃げ込むつもりが隣の立ち食いソバ店に入ってしまい、鍋焼きうどんを注文するようなシーンもあります。
ショージ君の面目躍如の私の大好きな展開であります。
夏の暑さに疲れ果てているサラリーマンや商店街の人々を描いているのですが、ショージ君の描かれていた時代を考えると真夏とはいえ現在の酷暑、猛暑にはなかなか届かない温度だったと思えます。
そんな暑さでもみんなおかしくなってしまっていたのですから、現在に生きるショージ君はどーなってしまうのでしょう。
ショージ君に劣らず暑さに弱い前期高齢者の私も、この夏は鍋焼きうどんならぬ熱々の味噌ラーメンにはまっています。
実は、少し前にコンビニのレンチンラーメンの1つである札幌味噌ラーメンの「すみれ」を食べました。
改めて感じましたが、コンビニのレンチンラーメンのレベルはかなり高いものがあります。とても美味しく頂きました。
そして、その美味しさに負け、この夏は暑さに負けずに熱々の味噌ラーメンをいろいろと食べ歩いています。
といっても、酷暑の中をあまりウロウロすることは危険なお年頃でもありますので、近所のラーメン店が主になりますが、それぞれに特徴もあり楽しいツアーであります。
想えばしかし、レンチンラーメンのすみれもそうなのですが、街のラーメン店の味噌ラーメンも食べるのは30年以上ぶりのこととなります。
以前に東京勤務であった時、同じく各地方から東京に赴任していた仲間と共に北海道旅行に行ったのですが、定番の1つとしていわゆる「ラーメン横丁」に繰り出しました。
そこで食べたのは「すみれ」ではありませんでしたが、所謂札幌味噌ラーメンの1つでありました。
しかし、ずっと京都の豚骨醤油や背脂チャッチャッを好んでいた私は(失礼ながら)その味噌ラーメンをとても美味しいものとは思いませんでした。
その後も味噌ラーメンを食べることはなかったと記憶しています。
今年たまたま「すみれ」のレンチンラーメンを食する機会があり、その味を気に入った私は酷暑の京都でショージ君のようにフラフラした足取りで熱い味噌ラーメンを食べ廻る夏を迎えることとなりました。
まぁ私の場合、グルメレポートをする才能はありませんので、それぞれの味等々についてはここで書きませんが、個々のラーメン、ラーメン店については他のSNS等でアップしています。機会がありましたらご笑覧ください。
しかし、食レポはともかく暑い時には熱々の味噌ラーメンという方向性はしっかりと確認しておきたいと思っております。(ナンノコッチャ!?)
今回1つ気づきましたことは、どの店でもこの時期において味噌ラーメンを頼んでいるお客さんが想像を超えて非常に多いことでした。
この酷暑によって皆さんもショージ君のように混乱しているのでしょうか?
それとも、私か気付いていなかっただけで、日本の夏は密かに味噌ラーメンの季節となっているのでしょうか?
東海林さだおさん、今年2026年4月5日にお亡くなりになりました。
享年88歳。
ご冥福をお祈りいたします。


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