最近の映画館では見られなくなりましたが、昔は映画を上映する前に映画の予告編などと一緒に「ニュース」が上映されていました。 ニュースと言っても速報性みたいなものはありませんから、季節の光景とか芸能ニュースがメインであったと思います。 そのほとんどは全く記憶にありませんが、一つ心に残っているものがあります。 当時の国民的大スターであり歌姫であった美空ひばりさんが、恐らく小学生ぐらいの年齢の時に母親と一緒に、なんと暴力団の山口組組長=三代目組長の田岡一雄に食事をご馳走してもらっている光景を写したものです。 現在からすれば考えられない情景ですが、暴力団との交際も暴力団の存在そのものも、そのニュース中で批判されるようなこともなく、逆に、美空ひばりのような大スターになったら、こんな有名な親分さんから食事に招かれるという美談的なものとして描かれていました。 現今のコンプライアンス意識のカケラもありません。 美空ひばりに留まらず、当時の芸能界と暴力団の結びつきについてはよく言われますが、山口組は芸能プロダクションも経営するようになり、美空ひばりだけでなく今聞いたらビックリするような当時の大スターがそこに所属しています。 時代を感じます。 * 1957年、田岡組長は興行部門を法人化し「神戸芸能社」を設立。美空ひばり、鶴田浩二、高田浩吉、田端義夫、川田晴久などを所属タレントとして管理し、山口組の重要な資金源としました。 そのことの是非はもちろんですが、そのようなことを映画館で「良きニュース」として堂々と放映していた時代がありました。 実は、この件については、私が以前勤めていた法人でコンプライアンス等の講義をする時によく触れていた話であるのですが、ここではこれ以上は言及いたしません。 さてさて、上に述べたような内容とは全く関係ありませんが、私も実は一度この映画館のニュースに出演したことがあるのです。 それは、「京都ニュース」というものでした。 1988年、京都市が「京都市青少年活動センター」という施設を設置することとなり、その一つのウリとして「音楽室」が作られました。「地階には防音装置の付いた本格的な音楽室が設けられ、周囲に気兼ねすることなく存分にバンド演奏の練習をしていただけるようになっています。」とPRされていました。 その紹介映像として我々がたまたまやっていたバンドが取り上げられま...